債権回収(相手方の資産を把握するために)

前回、債権回収のために裁判などの法的手続きを取る前提として、不動産、預貯金、売掛金、その他換価できる財産を把握しておくことが大切であると説明させてもらいました。

実際に、相手方の財産を把握していれば、担保金は必要になりますが、裁判をする前に相手方を仮差押えして処分できないようにすることができます。(破産されると別ですが)そうすれば、裁判をした後で、債権を回収しやすくなります。

相手方によっては、仮差押えを嫌がって、優先的に支払いをしてくれることもあるでしょう。

では、どうやって相手方の資産を把握することができるのでしょうか。相手方の資産を把握するということはとても難しい作業になります。

調査をするにしても、まずは、手掛かりが必要です。この手がかりというのは、相談者の方からいただく情報になります。だから、相談者の方が、いかに、相手方の情報を知っているかが大切です。

債権回収の役に立つので、常日頃から、取引先の人とはたくさん雑談をしてください。何気ない話の中から、主要な取引先や、メインバンクなど、相手方の資産がわかったりすることもあります。

また、後日説明させていただきますが、取引先の従業員と仲良くなることは、取引先から債権回収が困難になる際の兆候を読み取るうえでも重要になってきます。

 

法律的な話ではないかもしれませんが、とても大切なことなので、債権回収のために、常日頃から、取引先の人から情報を収集するということを強く意識しておいてください。

 

当事務所では、債権回収にも力を入れています。債権回収で悩まれている方は、ぜひ、ご相談ください。