刑事弁護

刑事弁護について

家族・恋人など大切な人が警察に逮捕されてしまったとき、その人がこれからどうなるかをとっさに考えることができるでしょうか。逮捕・勾留された状況での取調べは、精神的に多大な苦痛が伴います。移動の際には腰縄と手錠をかけられ、狭い取調室で延々と事情を聞かれます。家族や知人との連絡も満足に出来ない中、このような取調べに一人で対峙しなければなりません。

逮捕された場合の刑事弁護は、特に、時間との勝負です。家族・恋人など大切な人が逮捕されてしまったら、早急に弁護士にご相談ください。

刑事事件の流れ

逮捕から公判までの流れ

逮捕されてから公判までの流れ

公判の流れ

公判の流れ

弁護士の役割

刑罰の種類

刑事事件の基礎知識

少年事件について

弁護士費用

弁護士は、時間の制限無く、被疑者と面会することができます。
初回の接見では、黙秘権や供述調書の意味などを説明とともに、今後の流れについて丁寧に説明させていただきます。

また、弁護士は、接見活動を通じて、暴力等による違法な取調べが行われていないかを確認したり、被害者が虚偽の自白に追い込まれないように励ましたりします。特に、接見禁止が付いている場合には、被疑者は外部との接触を切断されているので、接見活動が重要になります。
接見禁止が付いている場合には、接見禁止の解除に向けて活動します。

自白事件では、弁護士の重要な役割は被害者との示談交渉になります。
示談の有無は、不起訴処分、略式命令、公判請求なのか、執行猶予がつくのか、どのような量刑判断になるのか、結果に重大な影響を及ぼします。そのため、示談活動は、できる限り迅速に行う必要があります。

しかし、犯罪被害者の方は、被疑者やその家族とは直接接触したくないと考えるのが一般的であり、弁護士を通じてでなければ示談に応じてくれないことが多いです。
よって、できる限り有利な結果を導くためには、早期に、弁護士が示談活動に着手することが大切です。

警察署の留置場や拘置支所での生活は、非常に苦痛が伴います。
そこで、弁護士は、依頼者の方が少しでも早く留置場等から出られるように身柄解放に向けて活動します。

捜査段階では、勾留請求の却下を求めたり、勾留延長の却下を求めたり、勾留延長期間を軽減できるように活動します。
起訴後は、できる限り早く保釈請求が認められるように活動します。

自白事件

自白事件では、弁護士の主な役割は、被害者との示談交渉になります。
次に、弁護士は、接見活動で、時間をかけて話し合いをして、何故、犯行に至ったのか、更生するためには何が必要なのかを被告人が理解する手伝いをします。

また、家族の方ともしっかり打合せをさせていただき、被告人の更生方法を検討した上で、社会復帰後の身元引受人として情状証人になっていただくことが多いです。

否認事件

否認事件では、弁護士は、検察官の提出している証拠だけでは、この人が犯人とは言い切れないですよ、ということを主張していくことになります。
そのために、まずは、検察官請求予定証拠を閲覧謄写して、検察官がどのような立証計画を立てているのかを検討します。

次に、被告人や関係者の供述調書について、矛盾は無いのか、不合理な点はないのか、言っていることが時間とともに変化していないか等を検討して、任意性、信用性を争えないかを検討します。
また、弁護人側でも実況見分調書や、犯行再現状況のビデオ撮影等、被告人に犯行に及ぶことができないことを示す証拠がないかを検討します。

少年事件の流れ(逮捕の場合)

少年事件処理の流れ(在宅の場合)

少年事件の流れ(在宅の場合)
家裁に送致されるまでの弁護士の役割

家庭裁判所に送致されるまでは、弁護士の重要な役割は、接見活動になります。特に、少年は、判断能力が低く、虚偽の自白を強要される可能性が、成年よりも高いです。そのため、弁護士は、しっかりと少年と面会を繰り返し、取調べの状況を確認し、少年を励ますことが大事になってきます。

少年が罪を認めている場合には、被害者と示談交渉を行ったり、できる限り監護措置を回避できるように、家庭や学校等との関係を調整するなどの環境づくりが重要な役割になります。

鑑別所送致後の付添人(弁護士)の役割(自白事件)

鑑別所送致後は、付添人として、少年との面会を繰り返し、少年の反省を促すように務めること、両親や学校等と社会復帰後の生活環境について協議して、少年が更生できる環境づくりに務めること、示談交渉等を行い、少年院ではなく、少年が社会生活を通じて更生できるように活動します。