窃盗事件 早期示談により処分保留となったケース

Aさんは交際相手と一緒にパチンコ店に行きました

Aさんがどのパチンコ台でプレイしようか検討していたところ誰も座っていない台にICカードが置き忘れてありました

周囲を確認したところ誰もおらず、トイレに行っているというわけでもなさそうでした

Aさんはラッキーと思い、そのICカードを拾い使用してしまいました

後日、警察からAさんに連絡があり、ICカードの件で聞きたいことがあると言われました

どうやら防犯ビデオなどで、警察はAさんがICカードを窃取したことを把握しているようでした

Aさんは、慌てて私のところに相談に来ました。

私は、Aさんに対して、パチンコ店舗内の置き忘れてあるICカードを勝手に持って帰ったり、使ってしまうと窃盗罪になることを説明しました

そして、Aさんから依頼を受け、直ちに被害者と示談交渉を開始しました

迅速に動いたこともあり、無事、被害者と刑事処分を求めないことまで含んだ示談を締結することができました

その結果、Aさんは、電話で検察から厳重注意を受けただけで、無事、不起訴となり前科が付くことを免れることができました

パチンコのICカードや落ちている現金を拾ってラッキーと思いそこまで悪気はなかったのかもしれないですが、やはり、そのまま自分のものにしてしまうことは犯罪です

昨今は防犯ビデオの精度も向上しており、店舗内の犯行であれば、誰が犯人か特定される可能性は高いのではないでしょうか