Sさんは、3年前に結婚したTさんと、どうしても価値観が合わず、一緒に暮らすのが苦痛になっていました。
Sさんは、少しでも夫婦関係を改善しようと努力しましたが、Tさんは非協力的であり、夫婦間での会話もなくなりました。
そこで、Sさんは、これからの人生をTさんとともに歩んでいくことは難しいと考え、離婚を申し出ました。
しかし、Tさんは、社会的な評価を気にしたためか、離婚には応じてくれませんでした。
そこで、私は、Sさんから依頼を受け、SさんがTさんと別居をしたのち、離婚調停を申立てました。
調停でも、当初はTさんは離婚を拒否していましたが、すでに夫婦関係が破綻していること、このような夫婦関係を維持する実質的な意味がないことを説明したうえで、20万円程度の解決金を支払うことを提案したところ、3回目の調停で、離婚の合意が成立しました。
本件は、別居期間が短く、判決では離婚が認められないケースでした。
しかし、調停における交渉が功を奏し、離婚を獲得することができました。
裁判をしても勝つ見込みが少ないケースでも、決してあきらめる必要はないと思います。
本件のように、交渉次第では離婚が成立することも、決して珍しくはありません。
もし、迷っている方がいらっしゃれば、今後、離婚に向けてどう動くのかをご相談にいらしてください。